オーダー家具 大辞典
―夢広がるオーダー家具のある暮らし―

オーダー家具の魅力

オーダー家具とは

オーダー家具と聞いてまだまだピンとこない方も多いかと思います。同義語に注文家具、特注家具など名称もたくさんあり、量販店などの店舗に買いに行くものでもありません。値段が高い、敷居が高い、不安要素が多い、面倒くさそうなど負のイメージが先行しがちです。

しかし、どの不安も解決できるものであり、作り手とお客様がしっかりと協力関係を築くことができればとても魅力的な製品なのです。

家具は日常の生活とは切り離せない、インテリアの主役です。その主役をより魅力的にすることも、実用的にすることもできるのです。

自分が思い描いていたデザインで収納にありがちな妥協を捨て、しかも同じものは二つと存在しないあなただけの『世界で一つの家具』として出来上がります。

オーダー家具とは、買いに行く家具ではなく「叶える家具」なのです。

オーダー家具のメリット

ここでは、オーダー家具のメリットについてご紹介いたします。私が実感しているのは、オーダー家具は非常に満足度の高い商品だということです。

  • 自分の叶えたかった(理想の)デザインや収納のコダワリを実現できる
  • 寸法を細かく調整できるので有効な空間利用が可能
  • マンションの梁等にも有効に対応できる
  • 耐震性に優れている
  • 長期間(20年から場合によっては30年以上)使用できる
  • 素材や色なども自分の好みを反映できる
  • 間接照明やミラー、金属なども好みに応じて有効利用することができる

納品に立ち会った際には、お客様が出来上がった家具と対面して感動、又は喜ぶ姿を見ることができます。立ち合いの出来なかった物件でも、後日送って頂けるアンケートを拝見すると、やはり満足をして頂いている様子が伺えます。

お客様の思い描いていたデザインは、コーディネーターによって機能性や収納力、納まりがとことん検証されます。そこで作図された図面をもとに、経験豊富な工場で製作されていきます。

このような過程で製作された家具は、『製品』というよりは、お客様と共同で手掛ける『作品』として感じられることでしょう。

オーダー家具のデメリット

一方、オーダー家具のデメリットとしては、どのようなことが考えられるでしょうか。

  • 既製品と比べると価格が高い
  • 受注生産なので完成までの納期がかかる
  • どこに頼んだらいいのか分かりづらい
  • 定価がないので同じ形状・仕様でも金額がマチマチ
  • 何度も打ち合わせが必要
  • 完成品は施工当日まで見ることができない
  • 構造や納まりが複雑になる場合、対応できる工場が限られる

…などが挙げられます。しかし、これらのデメリットは1つ1つ解決できます。

確かに、オーダー家具は既製品と比べると価格は高いです。しかし、オーダー家具の耐用年数は20年以上もあります。気に入った物を長く使いたい方にとっては、オーダー家具の方がトータルでは安くなる場合もあるのです。

また、打ち合わせや納期に時間がかかることも、オーダー家具の醍醐味です。

理想の家具がやってくるまでのプロセスと割り切ってしまえば、期待に変えることができます。

ただ、どうしても慎重にならなければいけないのが「オーダー家具をどこに頼むか」というところです。現在、オーダー家具を提供しているところは、下記の通りさまざまです。同時に、それぞれにメリットやデメリットがあります。

  • マンションのオプション家具
  • オーダー家具専門店
  • ハウスメーカー
  • 設計事務所

同じ製品であればなるべく安く、そしてしっかりとした家具を手に入れたいですよね。後章では、見積りの取り方から自分に適した依頼先を選定する方法などを詳しく説明させて頂きます。

デッドスペースの有効活用

オーダー家具の最大のメリットは、デッドスペースを有効に活用することが出来る点です。空間をムダなく最大限に利用し、収納力を高めることが出来ます。

建物の各部屋の壁寸法はマチマチで壁から壁、床から天井と既製品の家具ではなかなかピッタリとはいきません。中途半端に空間にムダが残ってしまう場合が多いかと思います。せっかく気に入ったデザインの家具を見つけても、小さかったり大きかったりと妥協が必要です。マンションの場合は、梁やPS(パイプスペース)があるので尚更です。

オーダー家具なら、建物の造りによってデザインを妥協する必要はありません。むしろ、梁やパイプスペースもデザインに取り込むことができます。そして後付感がなく、はじめから建物に家具が作り付けてあったかのように見せることができます。

また空間を有効利用するということは、収納力をMAXで増やすことができるということです。収納する物に合わせて各ユニットを作り込むので、収納の面でも妥協をしなくてよいのです。

家具のデザインをしていく工程では、『デッドスペースをいかに有効活用するか』を、常に意識しています。

窓周辺はデッドスペースになりがちですが・・・

デッドスペース活用例

  • デッドスペースの有効活用
    わずかなスペースも収納に
  • デッドスペースの有効活用
    L型収納でスペースを使い切る
  • 梁部分もムダなく収納に
  • before変形壁を・・・
  • after無駄なくスッキリと収納に!
  • before天井が斜めでも・・・
  • after無駄なく収納スペースに!

オーダー家具と既製品の違い

既製品の場合は、決められたデザインや寸法、価格の中から自分で選ぶ必要があります。その為、価格は満足できても、どこかに妥協をしなければいけない場合があります。それでも納得できるのであれば、家具選びは成功ということになります。

しかし、「何か納得がいかない」、「デザインや寸法も自分のコダワリを反映させたい」という場合は、オーダー家具を検討する事になります。

私は普段、オーダー家具の打合せをしていてコダワリを持っている方とお話をする機会が多いのですが、皆さんパワーがあります。何とかして自分の理想の家具を創りたい、と色々なリクエストを持っています。

一見、難しそうな造りや納まりを、知恵を絞りながら提案し、お客様に喜んで頂けたときは心の中でガッツポーズです。

既成品は、作り手からユーザーまでが一方通行です。対して、オーダー家具は、双方の意思の疎通から、「世界に一つだけの家具」が生まれます。

価格面では、既製品よりオーダー家具の方が高くなる場合が多いですが、満足度・収納力・耐用年数までをトータルに考慮すると、充分コストを吸収できると思います。

既製品は『作られたもの』、オーダー家具は『創りあげるもの』なのです。

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